ライス加入に伴うアーセナルの変化、アーセナル移籍に伴うライスの変化とは

写真:ライスの加入はチームに大きな変化をもたらした ©Getty Images

昨夏、ウェストハムから1億ポンド(約190億9850万円)という移籍金でアーセナルに移籍したイングランド代表MFデクラン・ライス。イギリス『BBC』電子版によると、ライスの加入によってアーセナルには昨シーズンからのポジティブな変化が見られ、またアーセナル移籍に伴ってライス自身にも変化が生じているという。

アーセナルの昨シーズンからの変化として挙げられるのは、GKがアーロン・ラムズデールからダビド・ラヤに代わった点と、中盤の構成だ。昨シーズンはマルティン・ウーデゴール、グラニト・ジャカ、トーマス・パーティという中盤の組み合わせが最も一般的だったが、今シーズンはライス、ウーデゴール、カイ・ハヴァーツという組み合わせが最も多い。

その中でライスはプレミアリーグの全試合に先発出場しており、出場時間数ではウィリアン・サリバに次いでチーム2位となっている。

その中で、ライスのパス成功率は91%を誇っており、これはプレミアリーグの上位6チームで1000分以上プレーした選手の中では、イブ・ビスマ(トッテナム)、ロドリ(マンチェスター・シティ)の92%に次ぐ3位の数字だ。

さらに、試合中に5メートル以上ボールを運んだ回数は90分あたり10.4回で、これはリーグ戦で1000分以上プレーしたセントラルMFの中ではロドリの14.2回に次いで2番目に多い数値となっている。

また、ライス自身のプレーエリアも昨シーズンに比べてより攻撃的な位置になっており、中央の相手陣内で多くのボールタッチを記録するようになっている。

こうしたライスの貢献もあって、アーセナルはチーム全体のシュート数、得点数、相手ペナルティーエリア内でのボールタッチ数、ポゼッション率など攻撃に関するあらゆる数値が昨シーズンよりも向上。ライス自身もリーグ戦で6ゴール5アシストを記録しているが、いずれも自身のシーズン最多記録となっている。

直近のリーグ戦では2試合連続でゴールを決めているライス。アーセナルは日本時間4月1日にマンチェスター・シティとの大一番を迎えるが、ライスはどのような活躍を見せるのか。

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