「会津から陸上日本一」 福島県会津若松市の陸上クラブ、4月始動 安西秀幸さんら全国トップレベルの指導者

指導方針を伝える代表兼コーチの安西さん(右)。隣はヘッドコーチの角田さん

 全国都道府県対抗駅伝競走大会の福島県男子監督を務める福島県会津若松市の安西秀幸さんら全国トップレベルの指導者が創設した陸上クラブは4月に始動する。オリエンテーションが27日、同市の会津稽古堂で開かれ、選手と保護者、指導者が「会津から日本一」を目指す共通認識を確かめた。

 代表兼コーチの安西さんに加え、2021(令和3)年の全国中学校駅伝大会で高田中を2位に押し上げた実績などがある会津美里町の角田一昭さんがヘッドコーチを務める。 会津美里町の新鶴ふれあいの森スポーツ公園を拠点に週3日練習する。4月3日に初回の練習が始まる。中高生と社会人選手20人が参加する。アプリを活用し、日々のコンディションや練習、食事内容を記録し、助言をもらう。

 オリエンテーションで安西さんは、駒大での東京箱根間往復大学駅伝の優勝や、男子1万メートル東京五輪代表の相沢晃選手(須賀川市出身、旭化成)ら福島県出身トップアスリートを指導した経験談を紹介。「実力がなかった選手が、トップレベルまで成長した人の姿を見てきた。地道に練習に励むことが一番の近道」と話した。

 安西さんの恩師で、2022年度に駒大を大学駅伝3冠に導いた陸上競技部総監督の大八木弘明さん(会津若松市河東町出身)が特別顧問を務め、年に数回指導に来てもらう予定。大八木総監督から選手へのビデオメッセージが映し出され、「『会津魂』を持った指導者のもと、会津から活躍できる選手が出てきてほしい」との思いが伝えられた。

(会津版)

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