小林製薬の「紅麹」の成分入りのサプリメントを摂取した人に健康被害が相次いでいる問題で、同社は29日、厚生労働省と国立医薬品食品衛生研究所と共同で記者会見し、回収対象となっている商品のロットから、本来は含まれないはずの「プベルル酸」という物質が検出されたと発表した。
プベルル酸とは?
同省によると検出された「プベルル酸」は青カビの天然化合物で、抗生物質の特性を持っており毒性が非常に高い物質。しかし現時点では健康被害の原因かどうかは不明で、また他の可能性のある物質が検出されていない可能性もあることから、国立医薬品食品衛生研究所で過去3年分のサンプルを分析し、さらに特定を進めるとしている。