世界文化遺産・国宝姫路城(姫路市本町)で29日、ソメイヨシノが開花した。昨年より1週間遅い咲き始めとなった。
気象庁によると、姫路の29日の最高気温は20.5度で、今年に入り最も高くなった。姫路城管理事務所の職員が同日午前8時半、三の丸広場南西の「基準木」で5輪咲いているのを確認し、開花を発表した。今後1週間から10日ほどで満開になりそうだという。
姫路市などは近年サクラの開花時期が早まっているとして、恒例行事「姫路城観桜会」を例年より約1週間前倒しし、30日に催す。開催日直前にようやくつぼみがほころび、同事務所の遠周重樹所長(52)は「待ちに待った開花」と喜んだ。
神戸地方気象台によると、神戸市灘区にある県内唯一の「標本木」は開花発表には至っていない。神戸の29日の最高気温は4月下旬並みの21.0度で、今年最高を記録した。(真鍋 愛)