おもに入浴後に使う、バスタオル。
使用する度に洗う派と、何回か使った後に洗う派に分かれますよね。
バスタオルは基本的に毎日使うものであるため、「使う度に洗うのは面倒だ」と感じる人は多いでしょう。
バスタオルは何回使ってから洗うのが正解?
微生物に関するさまざまな試験を行う、株式会社衛生微生物研究センター(以下、衛微研)は、自社のウェブサイトにて、バスタオルを洗濯するタイミングについて解説しています。
微生物の視点から考える洗濯タイミング
使用状況によって付着する雑菌数は大きく異なりますが、過去に当センターで調査したあるケースでは、使用直後のバスタオルには1枚当り数十~数百個くらいの雑菌(主に使用者の体に由来する細菌)が付いていました。
そのタオルを3日間洗濯せずに使うと、細菌数は数万~数億個に増加しました。(使用後のタオルの放置方法、温度、相対湿度などの条件により増加しないこともあります。調査の際、3日間洗濯せずに使用しても増加しないケースもありました。)
細菌の増殖に欠かせないのは水分と栄養ですが、使用後のバスタオルには、細菌に加え、細菌の栄養となる汗や垢なども付くので、湿り気が残っていればどんどん菌数は増えるのです。
なお、洗濯していないタオルの不快臭は、細菌が汗や垢を分解する過程で生じるものです。
衛微研が過去に行った調査によると、使った直後のバスタオルには、1枚あたり数十個~数百個くらいの細菌が付いていたそうです。
一度使ったタオルを3日間洗濯せずに放置すると、細菌の数は数万個~数億個に増加したといいます。
使用後のバスタオルには、細菌の栄養となる汗や垢などが付くため、湿り気が多いほど、細菌の数は増えるのだとか。
バスタオルに繁殖する細菌の具体的な数を聞くと、恐怖すら感じますね。
また衛微研は、バスタオルの洗濯に関して、以下のように解説しています。
バスタオルは使用ごとの洗濯が望ましい
細菌が増殖したバスタオルを使えば、当然体には大量の菌が付きます。
それですぐ健康に影響が出ることはありませんが、皮膚に炎症がある場合などは症状が悪化する恐れがありますし、バスタオル自体も臭います。
これら細菌による影響をなるべく避けるということであれば、バスタオルも使用ごとの洗濯が望ましいでしょう。
洗濯できない日は天日や通風でよく乾かすようにし、雨天が続く際は乾きやすい薄めのタオルを使うのも一案です。
一度使ったバスタオルを繰り返し使い、身体に大量の細菌が付いても、すぐに健康への影響はないそうです。
とはいえ、炎症がある皮膚に触れると症状が悪化する恐れがあるため、使う度に洗濯するのが望ましいといいます。
毎回の洗濯を怠るだけで、皮膚に悪影響をおよぼすような事態は避けたいですよね。
バスタオルの洗濯に関する知識を得た人からは、「信頼性が高いですね」「毎日洗おう!」などの声が上がっています。
これまで何度か使ってからバスタオルを洗っていた人も、使う度に洗う習慣を身に付けてみてはいかがでしょうか。
[文・構成/grape編集部]
出典
株式会社 衛生微生物研究センター