六甲ライナー社員、休憩1時間多く取りすぎ 13年前から? 社員18人処分 トラブル時に仮眠で発覚

神戸新交通=神戸市中央区港島6

 神戸新交通は29日、六甲ライナーの運行を管理する運輸司令所で約13年間にわたり、土日祝日の休憩時間を1時間多く取る運用を続けていたとする調査結果を発表した。25~27日付で、関わった社員計18人を処分したという。

 運輸司令所の勤務は3人1班で24時間ごとの交代制。現場の判断で少なくとも2011年度から、乗降者が比較的少ない土日祝日に休憩を多く取得していた。

 23年7月に車両トラブルが発生した際、係員1人が仮眠していたため発覚。担当者は「1990年の開業当初に朝食や入浴の時間が確保されておらず、現場の運用で休憩していたのが発端とみられる」と説明した。

 同社は車両トラブル時に勤務していた係長級社員を3日間の出勤停止に、ほか2人を減給(平均賃金の日額の2分の1)とした。また過去からの不適切勤務について、計15人を減給(同)やけん責とした。(井沢泰斗)

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