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「春の使者」の花言葉で親しまれる山野草のイワウチワが、栃木県那珂川町富山の山林で咲き始めた。
イワウチワは、うちわのような形をした葉が特徴で、淡いピンクの花を咲かせる。同所のヒノキ林の斜面約1ヘクタールに群生しており、管理する地元の「富山舟戸いわうちわ保存会」によると、今年は例年より10日ほど遅い24日に開花した。
29日は長さ約3センチの花びらが雨にぬれながら、かれんに咲いていた。4月10日ごろまで楽しめる見通し。
同会の益子操(ましこみさお)会長(84)は「フリル状の花びらが魅力。これから暖かくなったら、一気に咲き出すだろう」と話している。