奈良市クリーンセンター計画で 市がパブリックコメントを募集

奈良市の新しいクリーンセンターの整備計画をめぐり、市は、施設整備の基本計画案を公表し、市民からの意見=パブリックコメントを29日から募集すると明らかにしました。

老朽化が進むごみ処理施設を移転整備するとして、奈良市は2月、七条地区を候補地とした計画案の概要を示しました。しかし、3月26日の市議会本会議では「地元住民による受け入れ反対の請願書が審議中で、事業を進められる状況ではない」などと議員から反対の意見があがり、調査などにかかる費用を削除した新年度予算の修正案が可決されました。これを受けて、仲川市長は翌日の定例会見で、基本計画案ができ次第、市民や地元住民の意見を聞くとして、パブリックコメントの実施を表明していました。29日公表された計画案は、概要として示されたものから基本的な部分は変わらず、七条地区での建設を想定したものとなっていますが、市では「総合的に判断する上でも、(計画案を)示した上で意見を聞きたいという市長の思いがあった」としています。

市民生活に欠かせないごみ処理施設の計画案は市のホームページに掲載されるなどしており、パブリックコメントの募集は5月31日まで行われます。

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