新型コロナ補助金をだまし取った罪 岩手・雫石町の温泉旅館前社長を新たに起訴 

盛岡地検は29日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国が経済対策のために設けた補助金をだまし取ったとして逮捕された岩手県雫石町の温泉旅館の前社長を起訴しました。

詐欺の罪で起訴されたのは、雫石町にある鶯宿温泉の「長栄館」の前社長・照井貴博被告(37)です。起訴状などによりますと照井被告は2021年6月22日ごろから8月5日ごろまでの間、新型コロナウイルスの影響を受けた生産者を支援する農林水産省の補助金の制度を悪用し、事業を請け負う東京の広告代理店から約4000万円をだまし取ったとされています。また、雫石町内の食品会社代表の福岡加奈子被告(48)と共謀し、おととし2月8日ごろから5月26日ごろまでの間、同じ手口で約2500万円をだまし取った余罪について、盛岡地検は29日付けで2人を詐欺の罪で追起訴しました。2人は先月20日、同じ手口で約5000万円をだまし取ったとしてすでに起訴されています。

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