OGGYWEST、最新アルバムのデラックス版『Re:무섭다(ムソプタ)』リリース 追加曲に野崎りこんが客演参加

OGGYWESTが、昨年リリースした3rdアルバム『무섭다(ムソプタ)』に、続編として新たに制作した8曲を追加したデラックス版『Re:무섭다(ムソプタ)』を3月29日(金)にリリース。

『Re:무섭다(ムソプタ)』は、オリジナルの『무섭다(ムソプタ)』があまりに暗すぎたため、また違った結末を描きたいという思いで作られたという作品。『무섭다(ムソプタ)』のコンセプトである「恐ろしい」という感情を根底に持ちながら、そこにとどまることなく、傷付きながらも前に進もうというポジティブな意思を感じる作品となっています。追加収録曲の客演には野崎りこんが参加、全20曲となった『Re:무섭다(ムソプタ)』を通して聴いてほしいところです。

[コメント]
무섭다(ムソプタ)を越えて

무섭다(ムソプタ)を終わらせるために

무섭다(ムソプタ)をもう一度

ちょうど一年前の3月に『무섭다(ムソプタ)』をリリースしたとき、これは「過去最高傑作」「最高のアルバム」だと喧伝した。

今でもその考えに変わりはないが、最高のアルバムをリリースした自分たちを待っていたのは喜びよりも、肉体的/精神的な疲労と根を詰めた制作過程で募ったわだかまり、そして全く見えない先行きであった。

「このアルバムはもっと聴かれるべきだった」という悔しさ、いつしか曲を作り続けることでしか保てなくなっているOGGYWESTという関係、それぞれが抱える個人的な問題、毎週末暗い顔をした中年男ふたりが向かい合って座るスタジオ近くの喫茶店のテーブルにアイスコーヒーを運んでくれるいつもの店員さん。まさに무섭다(ムソプタ)そのものになってしまった自分たちが、どちらかともなく切り出したのがこの『무섭다(ムソプタ)』のデラックス版、というか続編についてだった。(余談だが、あるときレクサスが「セルフ同人誌的な、」という表現をしていて自分は新世紀エヴァンゲリオンの傑作同人誌「RE-TAKE」を念頭に置いていた。)

こうして本格的に制作がスタートした『Re:무섭다(ムソプタ)』は、こうだったかもしれない結末を求めて、そして自分たちも常にネガティブなわけではなくポジティブなバイブスも余さず入れようという反省を込めて、OGGY史上もっとも短期間で作られたアルバムになった。

この先OGGYWESTがどうなっていくのか自分たちもわからない。

ただ少なくとも『무섭다(ムソプタ)』とは違った結末になることを今は確信している。

2024年3月 ヤング・キュン
――ヤング・キュン

© 株式会社シーディージャーナル