「尊富士」ヘッドマークに/津軽鉄道・走れメロス号 優勝祝う

尊富士の優勝を祝うヘッドマークをバックに笑顔を見せる津鉄の澤田社長

 青森県五所川原市と中泊町を結ぶ津軽鉄道(澤田長二郎社長)は29日、大相撲・尊富士=同市出身=の春場所優勝を祝うヘッドマークを車両に取り付けた。尊富士が場所中に津鉄の車両「走れメロス号」が描かれた化粧まわしを着けたことへの感謝の思いも込め、3種類のヘッドマークを制作。3両の「走れメロス号」が前後に付けて走っている。

 お目見えしたヘッドマークは縦約40センチ、横約50センチの長方形。白地と赤地、黄色地の3パターンがあり、いずれも「祝優勝 尊富士」と書かれている。当面の間、付けて運行する予定。また、車両内には尊富士の新入幕優勝をたたえる紙がつり下げられ、祝福ムードを盛り上げている。

 尊富士は春場所で、同市の「ミワ電工」が贈った化粧まわしを着けて土俵入り。故郷・芦野公園の桜とその下を走る津鉄の車両がデザインされた化粧まわしは、尊富士の活躍と相まって話題となった。

 澤田社長は「記録ずくめの優勝で本当に感動した。(メロス号が描かれた)化粧まわしを初日から着けてくれて大変ありがたかった」と感謝。優勝決定後には、津鉄にも「おめでとうございます」といった電話が県内外からかかって来たという。

 芦野公園(同市金木町)の桜は4月には見ごろを迎え、化粧まわしと同じような光景となる。澤田社長は「多くの人に公園の桜を見に来てほしい。そして尊富士にはさらに活躍してもらいたい」と話している。

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