EXPG高等学院 入学・卒業式でTETSUYA、中務裕太らメッセージを送る TAKAHIROは「道」を歌唱

EXPG高等学院の令和6年度入学・卒業式が3月29日に立川ステージガーデンで行われ、株式会社expg代表取締役CEOとなったEXILE TETSUYAが登壇。入学式には学長・GENERATIONS 中務裕太をはじめ、EXILE MAKIDAIやTHE RAMPAGE 岩谷翔吾、浦川翔平がパフォーマンス。卒業式にはEXILE TAKAHIROがサプライズ登場し「道」を歌唱した。

EXPG高等学院は本格的にダンスを学びながら、高校卒業資格を取得できる新しいスタイルの学校として2020年に開校。現在は東京、名古屋、大阪、福岡の各校で在校生168名が学んでいる。ここに今年の新入生109名が加わり、卒業生106名が卒業した。

今回で5度目の開催となる入学式は、5年連続司会進行を務めるLDH JAPAN唯一のMC、MC USK呼びかけで新入生の入場をもってスタート。新しい制服に身を包んだ新入生が少し緊張した面持ちで入場すると、在校生と保護者が大きな拍手で迎え入れる。続いてオープニングパフォーマンスとして、MAKIDAIが登場。

「最高の入学式にしましょう!」と生徒たちに呼びかけ、EXILE「Touch The Sky feat. Bach Logic」、「LET ME LUV U DOWN feat. ZEEBRA & MACCHO(OZROSAURUS)」、EXILE THE SECOND「POW!」などをプレイ。ラストは世界で活躍するPSYCHIC FEVER「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」を選曲し、「これからはみなさんの時代ですよ!」と新入生にメッセージを届けた。

続けて東京校、名古屋校、大阪校、福岡校の在校生によるパフォーマンスとしてEXILE「Choo Choo TRAIN」「銀河鉄道999」のダンスが披露され、途中には岩谷、浦川が合流しステージに華を添える。

TETSUYAは2020年よりEXPG高等学院の初代学長を務めてきたが、2024年度からはEXPGという学校全体の可能性を広げるべく、代表に就任する。TETSUYAが新たな学長となる中務を呼び込むと、“日本一踊れる学長”こと中務の挨拶が始まった。「夢は別になくてもいい」という自身の考えを提唱する中務は、「大事なのは自分がどう在りたいか、どういたいかだと僕はすごく感じてます。その自分のいかただったり、在り方、そこには育ちだったり、生まれた場所、肌の色は何も関係ないです。みなさんがどう在りたいかを僕たちにぶつけてもらって、僕たちがみなさんの成長できる場所を準備していきます」と生徒たちと約束。さらにコロナ禍を経て、リアルに人と会うことが大事であることを実感した中務は、「学校に僕が行った時とか、全然気軽に声をかけてください」と呼びかけていた。

さらにD.LEAGUE代表取締役COO 神田勘太朗が登壇したほか、FANTASTICS、THE RAMPAGE 、EXILE HIROによる祝辞のビデオメッセージが新入生たちに送られた。

続いて開かれたのは、2期生の卒業式。ここからは学長として改めてTETSUYAがステージに登場する。前日に同じ会場で生徒たちによる卒業公演が行われていたことに触れ、そこで投げかけられていた「あなたにとってギフトとはなんですか?」という問いかけをTETSUYA自身も考えていたという。自問自答の末に見つけたTETSUYAにとってのギフトとは、「学長になってみんなと出会えたこと」だという。「なんかリップサービスっぽいですよね(笑)」と口にするTETSUYAは、「年も経験も重ねて、いろんなことを感じる中で、一番ギフトだなと思うことは、人に必要とされることです」と真面目なトーンで話す。「必要とされているから、僕はステージの上でパフォーマンスをすることができていますし、学長になれたこともきっとそういうことだと思います。今こうやってみなさんと一緒の時間を共有できていることも、 いろんな方に必要とされたからなのかなっていう風に思っています」「みなさん、これから社会に出ます。ぜひ必要とされてください。これからいろんな道に向かいます。夢に向かいます。そんな時に、1人じゃなくて必要な人を仲間にしてください。必要とされても欲しいんですけど、必要だって思える人を見つけてください。その人をぜひ1人でも多く仲間にしてください。それがきっと夢への近道だと僕は信じています」「それぞれの道に進んでいきますけども、どんな時もチャレンジする気持ちだけは消さないでください。忘れないでください。そうやって未来に進んでいっていただけたら嬉しいなと思っています」と学長としての思いを届けた。

TETSUYAは生徒たちと同じく、学長を卒業することになる。「僕にとっても卒業式です」と爽やかな笑みを見せるTETSUYAは、「僕にもね、まだまだ叶えたい夢があります。みなさんと同じです。僕もチャレンジし続けます。 アーティストとしても、expgの代表としても、ネクストステージでチャレンジをし続けたいなっていう風に思っています。ぜひみんな一緒に頑張りましょう。 一緒に夢に向かって頑張っていけたら嬉しい」と生徒たちと同じく挑戦をし続けていくことを誓った。

TETSUYAによる修了証書授与が執り行われ、卒業式の最後にはゲストとしてTAKAHIROが登場。黄色い歓声が会場に響く中、ピアニスト・宮崎裕介の演奏でEXILE「道」を歌唱した。思いのこもった熱い歌声を届けたTAKAHIROは、卒業生と新入生の門出をお祝いしつつ、「気づいた方もいるかもしれませんが、僕は一部歌詞を間違えました」とカミングアウト。驚きで会場がどよめく中、TAKAHIROはそのまま「それでもね、歌いきりました。失敗を恐れず、 最後まで自分と向き合って過ごしていただきたいなと思ってます」と失敗を自身の捉え方でプラスに変えていく。

入学式から会場の様子を見ていたTAKAHIROは、MAKIDAIのDJプレイから始まり、司会のMC USKが式の途中で披露していた長めのラップ、TETSUYAと中務の学長交代のハイタッチに触れ、生徒たちの笑いを誘っていく。最後にTAKAHIROは「一緒にこれからも夢を見ていきましょう。頑張ってください!」と真っ直ぐなメッセージで卒業生にエールを送った。
(文=渡辺彰浩)

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