レッドソックスに電撃移籍の上沢直之に地元メディアは「ローテーションの厚みを追加」と報道!ルーキーを獲得した経緯とは?

今オフ、タンパベイ・レイズとマイナー契約を結んだ上沢直之が、ボストン・レッドソックスへ金銭トレードとなったことが現地時間3月27日に発表された。スプリングトレーニングでは招待選手としてレイズのキャンプに参加し、オープン戦でのアピールを続けていたが開幕メジャー26人入りから漏れた。今後は、レッドソックスのマイナーでプレーし、メジャー昇格を目指す。

2024年シーズン開幕直前で、新たなユニフォームを着ることになった日本人右腕にレッドソックスの地元メディアも関心を寄せている。マサチューセッツ州のニュースサイト『MASS LIVE』では、「レッドソックスが日本人ルーキーをトレード、レイズからローテーションの厚みを追加」と銘打ったトピックを配信した。

記事内で「開幕前夜、レッドソックスは投手陣の層を厚くするためにマイナートレードを行なった」と40人枠に登録されたことや、「彼は長期の春季トレーニングに取り組むためにフォートマイヤーズに向かうようだ」とキャンプ地での調整を行なうとして、新天地での処遇を説明。
また、「『MLB.com』のアダム・ベリー記者が1月に報じたように、彼の契約は複雑なものであり、レッドソックスが今後はその責任を負うことになった」と指摘。「40人ロースターに加えられた場合、彼の年俸はメジャーにいる間は250万ドル、マイナーにいる間は22万5000ドルとなる。メジャーでのイニング数に応じて100万ドルのボーナスが加算される」と契約内容にも言及している。

上沢のNPB時代のキャリアやレイズでのオープン戦のスタッツを紹介した同記事では、「レッドソックスは層を厚くするため、イニングを稼いだ経験のある投手を低価格で加えようとしているようだ」と獲得に至った見解を示し、「レッドソックスはマイナー上位レベルではローテーションの層が薄いように感じていた」とチーム事情にも触れた。

その上で「球団はここ数日でベテランのチェイス・アンダーソンとウワサワという2人の右腕を獲得した」と振り返りながら、上沢ら新加入選手が他の若手投手とともに、「シーズン初めの主要先発投手5人の後ろに控える、オプショングループを構成することになる」として、今後メジャー公式戦出場を目指していくものと見通している。

目まぐるしく環境が変わるなか、新天地でかけられる期待も決して軽いものではないようだ。そのなかで、上沢は大舞台のマウンドを踏むべく、確固たる意志を抱きながらさらなる高みを見据えている。

構成●THE DIGEST編集部

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