《第96回センバツ》健大高崎(群馬)、あす30日準決勝 勝てば69年ぶり決勝

守備練習に励む健大高崎ナイン

 第96回選抜高校野球大会第10日は30日、兵庫県西宮市の甲子園球場で準決勝を行い、群馬県の健大高崎は午前11時開始予定の第1試合で星稜(石川)と対戦する。勝てば健大初、県勢としては1955年の桐生以来69年ぶりの決勝進出となる。

 健大の選手は29日、西宮市内のグラウンドで調整した。箱山遥人主将は「ベスト4で満足することはない。日本一を取れるチームだと思っているので、ここ(準決勝)は通過点」と意気込みを語った。青柳博文監督は「星稜は昨秋から公式戦で一度も負けていない、非常に強いチーム。チャレンジャー精神で臨みたい」と話した。

 星稜は昨秋の明治神宮大会覇者。主戦左腕、佐宗翼の好投で1回戦は田辺(和歌山)に4―2、2回戦は八戸学院光星(青森)に3―2と接戦を制した。準々決勝は2年生右腕の戸田慶星が先発し、阿南光(徳島)を5―0で完封。投手力を武器に、石川県勢初の4強入りを果たした。

 健大は1、2回戦で2年生の左右二枚看板、佐藤龍月と石垣元気が2試合連続で完封リレーを達成。機動力を駆使して得点を重ねた。28日の準々決勝は10安打を放ち、前回王者の山梨学院に6―1で快勝。初出場した2012年以来12年ぶりの4強進出を果たした。

 選抜における県勢の最高成績は1936年の桐生中と55年の桐生の準優勝。

準決勝へ向け、リラックスした表情で調整する健大高崎ナイン=兵庫・鳴尾浜臨海野球場

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