小林製薬「紅こうじ」栃木県内は3事業所に供給 厚労省公表、自主点検へ ポンパドウルなど

 小林製薬の「紅こうじ」サプリメントを巡る健康被害問題で、厚生労働省は29日までに、同社の紅こうじ原料を使用している企業に自主点検を依頼することを決め、県内の3事業所を含む関係企業を公表した。製品がただちに健康被害をもたらすものではないとしている。公表は28日付。

 3事業所は、足利工場がある業務用調味料の製造販売「カザミフーズ」(東京都)、パン・菓子製造「金谷ホテルベーカリー」(日光市)、パン屋「東京ポンパドウル宇都宮」(宇都宮市)。

 自主点検の対象は小林製薬が直接、紅こうじ原料を卸している52社と、これらの企業から入手している173社(重複あり)。県内の3事業所は入手企業に当たり、カザミフーズと金谷ホテルベーカリーは卸し企業にも該当している。

 ポンパドウル(横浜市)はホームページ(HP)で、22日に同原料を使った商品の販売を取りやめたと説明。該当商品とレシートがある場合は返金するとしている。担当者は「健康被害は確認されていない」と強調した。金谷ホテルベーカリーは厚労省の公表前にHPで商品回収を発表していた。

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