新たに2社"自主回収"…影響広がる小林製薬「紅麹」問題 洋菓子店や商社で 厚労省もコールセンター設置対応始まる 北海道

小林製薬の「紅麹」をめぐる健康被害を受け、北海道内でもこの原料を使った製品の自主回収の動きが出ています。新たに2社が自主回収を始め、影響が広がっています。

「金丸富貴堂」では原料を自主回収

自主回収を始めたのは菓子やパンの原材料を扱う「金丸富貴堂」の旭川本社と函館店です。旭川本社では小林製薬から仕入れた「紅麹」原料5キロを2023年7月、旭川近郊の菓子店に販売。すでに400グラムがパンの着色料として使われていて、残りの4.6キロを回収したということです。

岩見沢市の洋菓子店でも自主回収

「(回収したものは)小林製薬に返すが、今は指示待ち。早く原因をはっきりさせてもらって、何がダメで何が安全なのか明確にしてほしい」(担当者)また、岩見沢市の菓子店では洋生菓子「月夜のエクレール美唄ハスカップ」に対象の「紅麹」パウダーが使われていることがわかり、ホームページで購入客に返金対応などを呼び掛けています。厚労省は3月28日、小林製薬から「紅麹」原料の供給があった173社を公表し、過去3年で健康被害の報告があった製品がないか調べ、4月5日までの報告を求めています。厚労省は29日からコールセンターも設置しました。03-3595-2760(午前9時~午後9時、土日・祝日も対応)

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