本多さおりさんに聞く「最低限の時間と労力」で片付く家事のコツ

自分が機嫌よく暮らすためにも、私にやさしい家事をしています。ムダに動かないために近く&あちこちに置く、1人で頑張らないために“使える”物&人にとことん頼るなど、整理収納コンサルタントの本多さおりさんの家事のコツをご紹介。

ムダに動かないために『近く&あちこちに置く』

ゴミ箱の底にゴミ袋を置いておけば捨てた流れで替えられる

ムダな動きを減らすには使う場所の近くにしまうことが重要。ゴミ袋を替えるのはたまったゴミを捨てるときなので、替えのゴミ袋をゴミ箱の底に。これだと一歩も動かずに取れてサッと替えられます。

よく使う物は「複数持ち」すればいちいち取りに行かなくてすむ

宅配便の受け取りや事務作業で使うハンコなど、家のあちこちでよく使う物は使う場所ごとに置くと、家の中を行ったり来たりしなくていいからラク。はさみやカッターも点在させています。

掃除グッズは探さない距離に。それだけで1つ面倒が減る

洗面ボウルの掃除用スポンジは洗面台のすぐ横にフックで吊るしておき、朝の洗顔後の「ついで掃除」を習慣に。また押し入れにも床拭きシートを常備して、朝ふとんをしまう前に中をサッとひと拭き。

ゴミ箱はあえてあちこちに。捨てるために動かなくていい

ちり紙や菓子袋などゴミは家の至るところで出るもの。おやつBOX内にもゴミ箱をつくるとお菓子の袋のポイ捨てが激減!週1回ゴミの日に大袋を持って家を1周しながら回収して捨てます。

いっしょに使う物は使う場所に「セット置き」すると何かとラク

マステ、ペン、はさみを冷蔵庫近くのペン立てに。テープカッターを引っかけるためのフックも付けています。食材の開封日ラベルを書くのに必要な物が全部、ワンアクションでそろうので便利!

家中アルコール除菌スプレーで掃除。4本あれば毎日スッキリ!

キッチン、洗面所、トイレ、押し入れに1本ずつ用意。テーブルや、鏡も窓もこれで拭くとピカピカに。結露によるカビ予防にも役立ってます。大容量の詰め替え用を「Amazon定期おトク便」で購入。

1人で頑張らないために『“使える物”&人にとことん頼る』

料理は苦手!だからホットクック2台に全部お任せ

段取りや火加減、味つけなど考えることだらけの料理。自動調理鍋があれば付属のレシピ通りに準備してスイッチONで料理が完成!ご飯も炊けるのでサイズ違いで2台そろえて毎日、頼ってます。

毎日の小さなストレスこそ、物選びでサクッと解決させる

お玉を取ると倒れたり、柄の短いツールが埋もれて取れないイライラは、大小2つのどっしりしたスタンドに替えただけでストレスフリーに。やっぱり物選びって大事!私はどんどん頼ります。

キャスターさえつければ、掃除も片づけも労力半分に

洗濯かごから衣装ケース、ゴミ箱、洗濯機まで「床に置く物」にはキャスターをつけています。床掃除をするときはもちろん、片づけたい場所にゴミ箱やおもちゃ箱をスッと移動できて作業効率がUP。

身支度は子ども自身で!ワンアクションで取れるワゴンが便利

ワゴンの上段に兄、中段に弟のパンツ類を、下段に習い事のスポーツウェアを収納。そのままサッと取れるので、子どもも自分で着替えられます。トップスはクローゼットの低いバーにハンガー収納。

ロボット掃除機にも毎朝しっかり働いてもらう

午前中、保育園の送迎や買い物に行くタイミングで稼働させる習慣にしています。せっかく買った便利家電は、朝晩のルーティンに組み込んで使うとフル活用できて、毎日の家事を助けてくれます。

朝食は夫担当。丸投げできる家事が1つでもあると心救われる

夕食作りが時間的に難しい夫は朝食担当。子どもが片手で食べやすく、食べこぼしダメージがないサンドイッチが定番です。何か1つでもまるっとお任せできると、共に家事を回している実感が持てます。

<教えてくれた人>
整理収納コンサルタント 本多さおりさん
「家事効率は収納で変わる」と語る暮らしのプロ。5年前に築13年の中古マンション(65平米)をフルリノベーションし、同い年の夫(39歳)、2人の息子(8歳、6歳)と暮らす。近著に『私をあたらしくする51のこと』(大和書房)など。

参照:『サンキュ!』2024年4月号「私にやさしい部屋にする。」より。掲載している情報は2024年2月現在のものです。撮影/大森忠明 構成/竹下美穂子 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部

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