フラワーショップで定番の花「和蘭石竹」は何と読む?

ハウス栽培で一年中楽しめるお花屋さんの定番

おもに4月〜6月に開花するナデシコ科の多年草「和蘭石竹」は、何のことでしょうか? 日本には江戸時代に伝わり、現在は、ハウス栽培により一年を通してお花屋さんでも見かける、花束の定番にもなっています。暑さ寒さにも強く、切り花はもちろん鉢物として人気の品種です。

大ヒントは、毎年5月の第2日曜日に大活躍するお花です!

さて、正解は?

正解は・・・

「和蘭石竹」はオランダセキチクと読み、「カーネーション」のことです。「石竹(セキチク)」は、中国原産で、カーネーションと同じナデシコ科の花です。カーネーションは、江戸時代に日本に入ってきたのがはじまりなので、「オランダのセキチク」ということになったようです。

母の日にカーネーションを贈る由来

母の日にカーネーションを贈る由来は、アメリカの南北戦争の時代にさかのぼります。ウェストヴァージニア州のアン・ジャービスという女性が、南軍北軍を問わず、負傷兵のケアや衛生環境の改善を行うボランティア団体「Mother’s Work Day(母の仕事の日)」を結成し、献身的な活動をしました。戦争終結後もアンは平和活動に貢献しました。アンの死後、娘のアンナが、亡き母を追悼する会を教会で行い、アンが好きだった白いカーネーションを参加者に配ったそうです。これが母の日にカーネーションを贈ることになったきっかけです。

アメリカで母の日が制定された当時、お母さんが健在の人は赤いカーネーション、すでに亡くなっている人は白いカーネーションを胸に飾ってたのだそうです。現在も、白いカーネーションは、亡くなった母親のためにお供えする色となっています。

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