ウクライナ外相がインド訪問、侵攻前への協力・貿易関係回復で合意

[ニューデリー 29日 ロイター] - ウクライナのクレバ外相とインドのジャイシャンカル外相が29日会談し、両国の貿易と協力関係をロシアによるウクライナ侵攻前の水準まで回復させることで合意した。

ウクライナはロシアが出席しない形で国際サミットを今後開催し、ロシア軍をウクライナから撤退させることなどを盛り込んだ和平案を推進したい意向だ。インドの支持取り付けを目指しており、クレバ氏はウクライナの高官として侵攻後で初めてインドを訪問した。

インドはこれまでロシアと経済・防衛面で緊密な関係にあり、ウクライナでの戦闘に関してロシアへの批判を控えてきた。

クレバ氏は会談後、「私たちは和平をもたらす方法と、実施する道筋の次のステップに特に注意を払った」と短文投稿サイトのX(旧ツイッター)に投稿。「私たちは(中略)ロシアが本格的な戦闘を始める前の(ウクライナとインド)両国間の協力レベルを回復させることに合意し、関係を次のレベルに引き上げるための新たな有望なプロジェクトを明確にすることでも合意した」とコメントした。

ジャイシャンカル氏は「私たちの当面の目標は貿易を以前のレベルに戻すことだ」と言及した。

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