支払利息をシミュレーション

4月は進級や進学、就職など新しい環境での生活が始まる方が多い時期です。

一人暮らしを始めたり、転勤で引っ越しをしたりなど、なにかと準備で出費が多くなる季節でもあります。

いつもはクレジットカードの一括払いで支払えても、利用代金が高額になると分割払いやリボ払いを利用することもあるでしょう。

では、分割払いとリボ払いはどのような違いがあるのでしょうか。

この記事では2つの支払い方法の違いや特徴について解説していくとともに、利息計算のシミュレーションをしていきます。

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リボ払いと分割払いは別物

リボ払いと分割払いは、どちらも利用代金を複数回に分けて支払う方法です。

しかし、分割払いは支払回数を指定する支払方法であるのに対し、リボ払いは毎回の返済額を決める支払方法という違いがあります。

分割払いはあらかじめ支払回数を決めるため、支払い完了時期が明確です。

一方、リボ払いは毎回の支払額は決まっても、支払回数は決まらないため完了時期は未定で、長期化する可能性もあります。

分割払い

分割払いは、支払回数を選んで分割して支払う方法のことです。

支払回数はクレジットカード会社により異なりますが、一般的に3・5・6・10・12・15・18・20・24回（36回）から自由に選べます 。

リボ払い

リボ払いは、クレジットカードの利用金額や利用回数にかかわらず、毎月一定金額を支払う方法です。

カード会社ごとに最低金額が決められており、一般的に3000円～5000円程度となっています。

この金額を元に無理のない金額に設定できます。

リボ払いと分割払いのメリット・デメリット

リボ払いと分割払いには便利な面もあれば注意すべき点もあります。それぞれの主なメリットやデメリットを確認していきましょう。

分割払いのメリットとデメリット

分割払いのメリットとデメリットを下表にまとめました。

分割払いは、一括払いに比べて毎月の支払い負担を軽くできます。

分割払いを利用するごとに支払回数を選べるので、決済金額に応じて回数の増減が可能です。

また、支払回数がわかれるため支払完了時期も明確です。

しかし、毎回の支払金額を自由に決められないことや、分割払いを複数回利用していると、毎月の支払金額が高額になるうえ把握しづらいというデメリットがあります。

リボ払いのメリット・デメリット

リボ払いには以下のようなメリットとデメリットがあります。

リボ払いは、毎月の支払金額を自由に決められるので、家計に無理のない金額に設定しやすいです。

高額な買い物をしたり、リボ払いを何度も利用したりしても、毎月の支払額が一定なので計画的な支払いができます。

しかし、毎月の支払額があまりにも少額過ぎると支払期間が長引き、それだけ利息の支払い負担も大きくなります。

また、リボ払いは便利なため多用し過ぎると、やはり支払期間が長引き、いつまでも支払いが終わらないという事態になる可能性があるのです。

リボ払いと分割払いともに把握しておきたいのが利息です。

いずれも月々の返済負担を軽くできる支払方法ですが、一定の利息がかかります。

ではリボ払いと分割払いを利用した場合、利息はいくらになるのでしょうか。次章でシミュレーションしていきます。

リボ払いと分割払いの利息はいくらかかる？

リボ払いと分割払いでかかる利息について、金融庁の「借金シミュレーター」でいくつかのパターンを計算してみましょう。

分割払いの支払利息

利用金額10万円を15％の手数料率で、3回・5回・10回払いにした場合の支払い利息は以下の通りです。

3回払いでは2516円、5回払いでは3875円、10回払いでは7405円の利息を支払う計算になります。

リボ払いの支払利息

分割払いと同様に、利用金額10万円を15％の手数料率で、1回の支払金額を3000円、5000円、1万円とした場合の支払利息は以下の通りです。

リボ払いで毎月1万円ずつ支払えば、支払利息の合計額は分割払いの10回払いとほぼ同額になります。

しかし、5000円にした場合は1万5782円、3000円にした場合は3万138円もの利息を支払うことになります。

毎月の返済額を無理のない範囲に抑えることも大切ですが、支払総額を抑えるためには返済額を上げることも考慮する必要があるでしょう。

まとめにかえて

リボ払いと分割払いはどちらも利用代金を複数回に分けて支払う方法という点で共通しています。

しかし、分割払いが支払回数を指定する方法であるのに対し、リボ払いは毎回の返済額を決める方法という違いがあります。

それぞれメリットとデメリットがあるため、どちらを利用するかを決める際は支払利息や家計への影響などを考慮して決めることが大切です。

いずれも利息の支払いが発生するため、利用は最小限に控えて早期に支払いを完了しましょう。

参考資料