図書館満足度、砺波市17位 人口3万人以上の全国市町村 ボランティアの活躍評価

図書館の満足度が高いとして全国17位に入った砺波市の砺波図書館=同市幸町

  ●「学びをつなぐ」魅力向上へ

 昨年秋の図書館総合展に出展した企業が全国10万人を対象に行った大規模調査で住民が評価する「図書館の満足度」で、砺波市が全国市町村の人口規模別で全国17位に入った。図書館ボランティア「図書館お助け隊!」の活動も高く評価された。砺波図書館は地域の元気や個人の幸せにつながる施設として評価されたことに手応えを深め、「学びをつなぐ図書館」として魅力の向上を図る。

  ●民間企業が調査

 国内最大の図書館イベントの図書館総合展に出展したアール・ピー・アイ(東京)が、昨年11月に開催したフォーラム「地域を元気にする図書館を考える」のリポートとしてまとめた。

 同社が2022年に全国10万人を対象に行った「地域元気指数調査」の全国市町村の人口規模別で図書館に対する満足度で、砺波市は48.3%で3万人以上の市町村ランキングで全国17位だった。

 誇りや愛着、にぎわい、住みやすさ、経済活発度・安定度、コミュニティーの充実度を示す「地域元気指数」では砺波市は10点満点で5.53、住民の幸せ指数は5.83だった。

 フォーラムの有識者からは「図書館お助け隊!」で本の配架を行う「美化部」やPOPを作成する「広報部」、館内の植物を手入れする「園芸部」などが活躍していることを評価し、「ボランティアを通して、単に業務支援にとどまらず、利用者の交流も進みそう」との意見も出た。

 砺波図書館は▽まちのシンボルとして自慢できる建築▽用事がなくても行きたくなる居心地のいい場所▽多世代が開放的に交流できる場所▽地元団体やボランティアが図書館として連携して活動している特徴などを紹介。図書館の満足度で全国20傑について「高く評価されたのはうれしい。『学びをつなぐ図書館』のコンセプトに沿った活動を今後も考えて展開していきたい」としている。

  ●30万人以上の市、富山16位、金沢4位

 富山県内では30万人以上の市で富山市が全国16位に入った。

 北陸では金沢市が4位、野々市市が5万人以上市町で9位に入った。

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