「弟」星稜中一足早く日本一 春季軟式野球、3年ぶり3度目

優勝した星稜中ナイン

 文部科学大臣杯第15回全日本少年春季軟式野球大会の決勝は29日、静岡県草薙球場で行われ、石川代表の星稜中が明豊中(大分)を2-1で破り、3年ぶり3度目の栄冠をつかんだ。春夏通じて県勢初となる甲子園優勝まで2勝に迫った「兄」の星稜高ナインにエールを送る快挙となった。

 星稜中は二回、8番・右翼の大竹斗真(3年)の三塁打で2点を先制した。先発の東(あずま)寛斗(3年)は無失点で迎えた最終回に2連打を浴びて二塁の守備へ。2番手の主将・小路(しょうじ)瑛主(えいす)(3年)が1点を失うも、1死満塁から再び東が登板し、三振とショートフライに仕留めて歓喜に沸いた。

 東は「試合ごとに一体感が生まれた。きょうはチームに勢いが出るよう、初回から3人で抑えていこうと思った」と振り返った。身長165センチ、得意は真っ直ぐとスライダーで、最速は129キロ。30日は甲子園に駆けつけ、「兄たち」を応援する予定だ。

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