「言えることはすべて話した」大谷翔平が米記者による“なぜ送金に気づかなかった?”の直撃に口を開く。「彼は冷静で落ち着いていた」

現地3月28日、ロサンゼルス・ドジャースは2024年シーズン本拠地開幕戦でセントルイス・カーディナルスと対戦。大谷翔平は2番・DHで先発出場し、3打数2安打1三振1四球と活躍し、チームの7―1勝利に貢献した。

その試合前、米紙『Los Angels Times』のスポーツコラムニストであるディラン・ヘルナンデス氏が大谷を直撃した。25日の会見で大谷はみずからの言葉で水原一平氏を巡る違法賭博疑惑について話したが、米メディアの間では「どうやって口座から送金したのか?」「なぜ大谷は送金に気づかなかったのか?」など疑念は払拭されなかったとする意見が多い。ヘルナンデス記者もそのひとりで、大谷にあらためて接近したのだ。

日本語が堪能なヘルナンデス氏が「疑問が残っている」と語りかけると、大谷は「現時点で言えることはすべて話しました」と回答。さらに「どのようにして水原氏が口座にアクセスできたのか。そして何百万ドルもの大金を送信したのに誰にも気づかれなかったのだろうか」との問いかけには、「調査中なので何も言えません」と話した。
加えて、弁護団が水原氏の窃盗捜査をどの当局に委ねたかを知っているかと質問すると、大谷は「もちろんです」と答えたという。ヘルナンデス氏は受け答えした大谷の様子を「普段と変わらず、冷静で落ち着いていた」と表現する一方で、「信頼できる答えが出てくるまで、この疑惑は大谷につきまとうだろう」と記した。

構成●THE DIGEST編集部

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