福井県で初、小林製薬「紅こうじ」サプリで健康被害相談 40代男性に倦怠感やかゆみ、発疹

 小林製薬の「紅こうじ」を使ったサプリメントを摂取していた福井県内の40代男性が3月29日、体調の異変があったと保健所に相談した。県への取材で分かった。医療機関を受診しておらず、入院はしていない。福井県の関係機関に健康相談が寄せられたのは初めて。県は厚生労働省に報告した。

 県医薬食品・衛生課によると、男性は小林製薬の自主回収対象製品を摂取しており、尿の回数増加や色の変化、倦怠(けんたい)感、食欲不振、かゆみ、発疹などの症状が現れたという。体調は回復している。県は摂取時期や症状が出た期間は明らかにしていない。

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 県はホームページで、自主回収の製品は摂取せずに返品し、体調に異変がある場合には、医療機関を受診するか、最寄りの保健所などに相談するよう呼びかけている。

 相談窓口は福井市保健所のほか、福井、坂井、奥越、丹南、二州、若狭の各健康福祉センター。

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