「多額の借金返済に困り…」職場の親睦会費を悪用 横浜市営バス整備員を停職処分

横浜市役所

 職場の親睦会費57万円を流用したなどとして、横浜市は29日、市営バスの男性整備員(37)を停職12カ月の懲戒処分にした。処分は同日付。

 市交通局によると、男性整備員は昨年5月~今年2月、所属する浅間町営業所の整備係12人が口座に積み立てていた親睦会費を数回にわたって引き出し、借金返済に充てた。親睦会費は旅行や慶弔費などに使うため、月6千円を給料から天引きしており、男性が会計担当をしていたという。旅行の計画はなく、未使用分は会員に戻す予定だった。

 さらに昨年8月~今年3月、同僚のロッカーにあった小銭入れから計3400円を盗んだ。不審に思った同僚が設置した防犯カメラの映像で発覚し、上司が親睦会費の管理について尋ねたところ流用も告白した。「多額の債務を抱え、返済に困って手を付けてしまった」などと話しており、全額を返金予定という。3月末で依願退職する。

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