BE:FIRST RYOKI、三山凌輝として朝ドラ『虎に翼』出演 磨きのかかった表現力での活躍に期待

三山凌輝として俳優活動もしているBE:FIRSTのRYOKI。4月1日からは、連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合)にも出演することが決定している。RYOKIが演じるのは、主人公・猪爪寅子(伊藤沙莉)の弟・猪爪直明。純粋で家族思い、責任感が強くて家計を支えるために自分を犠牲しようとする一面を持つ人物だ。そんな直明を演じるにあたり、RYOKIは1月27日放送のラジオ番組『Amazon Music MILLION BILLION』(J-WAVE)で、「僕、一人っ子なんですよ」と弟の気持ちを理解することが難しいという不安も吐露。しかし、彼らしく「でも、お姉ちゃんいそうってよく言われんの」、「オファーしてくれた側も僕の内面を知ってくれて、弟役にぴったりだって言ってくださったんで」と前向きな発言をしていた。実際、コメントでは「(連続テレビ小説に出演できることは)役者としての1つの大きな目標でしたので心から感激し、同時に身が引き締まる思いです。たくさんの方に愛されるすばらしい作品にワクワクしています。魂を注いで作品の一部になれるよう、魅力的な直明を演じられるように精進いたします」と意欲を見せている(※1)。

RYOKIはこれまでも様々なドラマや映画、舞台に出演をしてきた。ドラマで言えば、『生理のおじさんとその娘』(NHK総合)。演じた橘正樹は、体育会系サラリーマンで高い後輩力の持ち主。そんな橘を見事に表現していた一方で、同時期には『往生際の意味を知れ!』(MBS・TBS系)にもレギュラー出演を果たしていた。同ドラマでは、主人公・市松海路(青木柚)の大学時代の後輩である榊田正史を熱演。榊田は人気俳優という設定で、『生理のおじさんとその娘』の橘とは全く違ったキャラであったにもかかわらず、見事に演じ分けていた。

そして、“三山凌輝”の存在を広く知らしめた映画『HiGH&LOW THE WORST X』の存在も欠かせない。RYOKIが演じたのは、瀬ノ門工業高校の頭・天下井公平。天下井は、天下井グループの御曹司で、「自分は生まれながらにして人の上に立つ人間」という強固な信念の持ち主。生まれ持った凶暴性とプライドの高さゆえの破天荒さが目立つキャラクターだ。RYOKIにとっては「演じやすい」とは言い切れなさそうな役であったが、「かなり役作りのイメージが必要な役で、日ごろから常に顔つきを意識したり、色々と取り組みましたが、天下井としっかり向き合って愛する事ができ、監督達と共に話し合い、最後まで駆け抜ける事が出来ました」(※1)とコメントしていた通り、その演技力で好演。国内外から評価されていたことは記憶に新しい。

こうして振り返ってみると、幅広い役を演じてきたRYOKI。『虎に翼』で演じる直明も、これまでにないタイプの役で役者としてまた幅を広げていきそうだ。さらに、アーティストとしてドーム公演や2年連続『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)など大舞台での経験を積んできたこと、楽曲制作に積極的に携わり始めたことなどから、表現力もさらにアップしているはずだ。役者としてのアウトプットにも磨きがかかっているに違いない。果たしてどんな演技を見せてくれるのだろうか。俳優・三山凌輝からも目が離せない。

※1:https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=41221

※2:https://www.high-low.jp/movies/theworst-x/

(文=高橋梓)

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