【DeNA】オープニングから煌めいた一番星!度会隆輝が呼び込んだ開幕戦白星!「もうシンプルに、とても嬉しいです!」

◆ 「とても嬉しいです!」

これが持って生まれたものなのか。ゴールデンルーキーの度会隆輝がド派手でビューを飾った。オープン戦で53打数23安打、打率.434と打ちまくり首位打者を獲得し、そのままの勢いでシーズンインした度会は、プレイボール間もなく飛んできた打球が照明に入るハードラックながらも、後ろに逸らさぬ懸命の守備でプロ生活をスタート。

打席では3点をリードされた3回、ランナー2人を置いた場面で広島先発・九里亜蓮の初球の高めに浮いたスライダーを一閃。打球はベイスターズファンの待つライトスタンドへ吸い込まれる同点3ランで試合を振り出しに戻してみせた。ベースを一周する際、何度も絶叫しながらガッツポーズを繰り返し「チャンスの場面だったので『自分はやれる!』と信じて打席へ向かいました。角度も良く捉えられ同点に追いつくことができうれしいです」とコメントでも喜びを爆発させた。

その後ゲームは8回に大和の犠牲フライで勝ち越し、そのまま1点差で勝利。プロ入り以来一貫して口にしていた目標の「勝利に導くようなプレー」をいきなり実現してみせた。

試合後三浦監督は度会に対し「実力ですよ。しっかり初球から振っていけるっていうところもしっかり見せてくれてました」と勢いだけではないと強調。続けて「先制された後でしたけれども、同点でも流れをこっちに引き寄せてくれましたよね」と勝利を手繰り寄せた一打に笑顔を見せた。

度会も「やはりチームが開幕戦勝てたっていうのが1番嬉しいですし、その中で個人でもホームラン打てたので、ダブルで幸せです」と第一声。特にホームランには「本当に夢に描いてた舞台で今日、開幕でホームラン出たのはものすごく嬉しいです。もうシンプルに、とても嬉しいです」と声を弾ませた。

最高のスタートを切ったが「しっかりとそこは切り替えて。明日、明後日はまた今日とは違うデイゲームですし、また違った雰囲気だと思うんで。嬉しいことは嬉しいで心に決留めておいて、また明日は切り替えて、新しくまた気持ちを切り替えてやりたいと思います」と気を引き締めていた。

2024年プロ野球第1号を叩き込んで幕を開けた度会隆輝。背番号4の伝説はここから始まる。

写真・取材・文 / 萩原孝弘

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