『黄金の刻』西島秀俊×水上恒司×山本耕史らが演技合戦 MISIAが主題歌に込めた思いを語る

3月30日21時より放送される西島秀俊主演のテレビ朝日ドラマプレミアム『黄金の刻』の場面写真が公開された。

本作は、作家・楡周平による小説『黄金の刻 小説 服部金太郎』(集英社刊)をドラマ化するもの。日本初の腕時計、世界初のクオーツウォッチを発売したことで知られる「セイコーグループ」の創業者である服部金太郎の波乱の人生を描き出す。

丁稚奉公から時計修理職人を経て、時計の製造工場「精工舎」を設立し、国産初の腕時計を製造販売。常に時代の先を読み、「義理」「人情」「恩義」を大切にしながら、一歩ずつ己の夢を叶えていった金太郎。一方で火災や震災など、数々の困難が彼の人生を襲う。洋品雑貨問屋の丁稚は、いかにして“東洋の時計王”になったのか。

主人公・金太郎に扮するのは、主演映画『ドライブ・マイ・カー』で全米映画批評家協会賞・主演男優賞を受賞した西島。水上恒司が金太郎の青年期、松嶋菜々子が金太郎を支え続けた妻・まん役を演じる。

そのほか、時計店を営む卓越した腕を持つ時計職人で、後に金太郎の盟友になる男・𠮷川鶴彦役を山本耕史、金太郎とは丁稚奉公時代からの親友で、金太郎を兄と慕うも考え方の違いから後に衝突してしまう岩倉善路を濱田岳、金太郎の初恋の相手・辻浪子の少女時代を吉川愛、浪子の父親で、金太郎が丁稚奉公する洋服問屋「辻屋」の店主・辻粂吉役を船越英一郎、フランス商館「ブルウル商会」の番頭で、信頼できる金太郎に輸入時計の販売を託すキーマン・吉邨英恭を髙嶋政伸、そして、壮年期の辻浪子を高島礼子が演じる。

記者会見では、西島が「服部金太郎さんが、丁稚奉公から始まって、東洋の時計王となるまでの一代記なのですが、本当に豪華な共演者の皆さんが情熱をこめて演じてくださっています。実際に、金太郎さんの周りには、ライバルだった人も味方になって、みんなで幾多の困難を乗り越えて、日本の技術を上げていきました。そういった人と人とのつながりや、それぞれがそれぞれの場所でベストを尽くしている姿を描いた群像劇こそ、一番の見どころです」とアピールした。

演出には、オシドラサタデー『書けないッ!? ~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』(テレビ朝日系)、映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』(2020年)ほかで知られる豊島圭介。脚本は、映画『凶悪』(2013年)で日本アカデミー賞・優秀脚本賞を受賞した髙橋泉が担当。そして、歌手・MISIAが主題歌「ゆびきりげんまん」を書き下ろした。

MISIAは、曲に込めた想いを「未来への強い約束の気持ち。未来へ歩き出す人たちの応援歌」とコメント。水上は「『黄金の刻』にふさわしい曲」と称賛、西島も「何度も挫折し、それがプラスに変わっていく金太郎さんの人生と歌詞が、とてもフィットしています」と語った。
(文=リアルサウンド編集部)

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