味抜群、春採りアスパラ 酒田で収穫本格化

JAそでうら管内で進んでいるアスパラガスの収穫作業=酒田市

 甘く柔らかい、ハウスものの春採りアスパラガスの収穫作業が、酒田市のJAそでうら管内で本格化している。昨夏の猛暑の影響で例年より細めの生育状況ではあるものの、「味は抜群に良い」と生産者は太鼓判を押す。油を塗ってグリルで焼き、塩をかけて食べるのがおいしく、天ぷらにするのもお薦めという。

 例年3月初旬に収穫が始まるが、今年は暖冬の影響で2週間程度早かったという。同JAは基準をクリアしたアスパラガスを「砂丘育ちの甘えん坊」としてブランド化しており、地元はもとより、東京、仙台にも出荷され、料亭や百貨店での需要も高い。今季、同JA管内では8.05ヘクタールの農地でハウス栽培される見通し。収穫は9月下旬ごろまで続く。

 五十嵐良弥組合長(66)の約50アールの園地では、来月の就農に向け研修中の佐藤信さん(42)=同市黒森=が収穫作業に励んでいる。佐藤さんは「ゆでても焼いてもおいしい。これからも質の高いアスパラガスを作っていきたい」と語った。

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