愛知製鋼、関西万博の自動運転に協力

 愛知製鋼(本社東海市)は29日、2025年の日本国際博覧会(大阪・関西万博)での自動運転に向けた実験に、磁気マーカを用いた自動運転システム「GMPS」を提供したと発表した。大阪市での自動運転導入に貢献する。

 GMPSは、路面に取り付けた磁気マーカを車両側のセンサーが読み取り、車両位置を正確に把握するシステム。悪天候でも高精度に車両位置を確認できるのが特徴だ。22年にはJR東日本が宮城県内の気仙沼線の一部区間で走らせているバス高速輸送システム(BRT)で初めて実用化した。

 大阪の実験で導入されたのは、大阪市内の二つのルート。距離はそれぞれ約0.6キロメートル、約3.3キロメートル。バスの自動運転の走行に用いる。実験は来年4月まで続ける予定だ。

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