東北新幹線、一時運転見合わせ 東京-仙台間、電線に枝...停電

東北新幹線の運転見合わせを受け、払い戻しを待つ利用客=29日午前9時、福島市・JR福島駅

 29日午前5時45分ごろ、東北新幹線の大宮―小山間で停電が発生し、東北新幹線と秋田新幹線が東京―仙台間、山形新幹線が東京―福島間でそれぞれ始発から一時、運転を見合わせた。

 JR東日本によると、停電は電線に木の枝が引っかかり、正常に電気を送れなくなったことが要因という。午前9時ごろに運転を再開した。JR東によると、東北、山形、秋田の3新幹線で上下線の計29本が運休。上越や北陸を含む計45本が最大3時間遅れ、約3万6600人に影響が出た。

 また足止め、県内利用者混乱

 東北新幹線では6日にも郡山駅でつばさ121号がオーバーランし、大幅な遅れがあったばかり。朝に再び新幹線の運転見合わせが発生したことを受け、福島、郡山の両駅では多くの利用客が足止めされ、切符売り場に列ができた。

 福島駅で運行状況を知らせる掲示板を確認していた福島市の会社員志賀哲(とおる)さん(56)は「東京での予定に間に合わなかった」と困惑。都内で午前9時半から会議があったが、中止になったという。郡山駅では午前9時ごろに運転再開のアナウンスが流れると、安堵(あんど)の表情を浮かべる利用客の姿があった。北海道の息子に会いに行くという郡山市の渡辺妃佐さん(67)は「思ったより早く再開して良かった」と胸をなで下ろした。

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