大東銀行 鈴木会長が社長兼務 三浦氏、健康上の理由で辞任

 大東銀行(本店・福島県郡山市)は29日、取締役会を開き、三浦謙一社長(66)が健康上の理由で辞任し、鈴木孝雄会長(70)が社長を兼務する人事を決定した。鈴木氏は昨年6月に社長を退任したが、再びトップとして経営の指揮を執る。

 三浦氏から「健康上の理由から社長を辞任したい」との申し出があった。三浦氏は取締役として残り、6月の株主総会・取締役会で退任する予定。代表権は鈴木氏と岡安広専務(68)の2人が持つ。

 鈴木氏は福島県郡山市出身。安積高、早大社会科学部卒。1976(昭和51)年に入行した。常務、専務などを経て、2010年に社長に就任。昨年6月に会長に就いた。

 三浦氏は新潟県出身。早大政治経済学部卒。1980年に日本長期信用銀行(現SBI新生銀行)に入行し、2010年から大東銀行。常務経営部長、専務などを経て、昨年6月に社長となった。

 鈴木氏は「志半ばで社長を辞任することは三浦本人も苦渋の決断ではあったが、自身の健康回復を最優先に考えて今回の判断に至った」と社長交代の理由を説明。「顧客基盤をさらに拡充し、次世代につなげるために一層の経営基盤の強化に努めたい」と語った。

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