中小業況DI、2期ぶり低下 中部5県の1―3月期

 中小企業基盤整備機構は29日、中部地域5県(三重、愛知、岐阜、富山、石川県)の中小企業を対象にした1―3月期の景況調査結果を発表した。業況判断DI(良いと答えた企業割合から悪いと答えた企業割合を引いた指数)は、全産業で前期(令和5年10―12月期)より7.6ポイント減のマイナス30.5と、2期ぶりに低下した。

 調査は、中部地域の中小企業2241社を対象に、商工会、商工会議所の経営指導員、中小企業団体中央会の情報連絡員が訪問面接し聴き取った。

 業況判断DIを産業別にみると、製造業、建設業、卸売業、小売業、サービス業のすべてで低下。原材料・商品仕入れ単価DIは、全産業で前期より4.5ポイント減の67.5と2期連続して低下した。売上単価・客単価DIは、全産業で前期より3.4ポイント減の13.0と2期連続して低下した。

 採算DIは、全産業で前期より5.8ポイント減のマイナス5.2と2期ぶりに低下。従業員過不足DIは、全産業で前期より1.7ポイント増のマイナス18.7と4期ぶりに上昇した。

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