2月の三重県内求人1.24倍 2カ月ぶり下回る

 三重労働局は29日、2月の一般職業紹介状況を発表した。県内の有効求人倍率(季節調整値)は1.24倍で、前月から0.01ポイントの減少。2カ月ぶりに前月を下回った。

 有効求人倍率の全国順位は、前月から一つ上げて26位。9カ月連続で全国平均を下回った。「改善の動きに一部で弱さが見られる」などとする雇用情勢の判断を8カ月連続で据え置いた。

 有効求人数は前月比0.6%(196人)減の3万955人で、2カ月ぶりの減少。有効求職者数は0.4%(98人)増の2万4952人。3カ月連続で増加している。

 新規求人倍率は前月比0.26ポイント減の1.83倍。3カ月ぶりに前月を下回った。全18業種のうち、製造などの12業種が前年同月比で新規求人を減らし、観光や理美容などが増加している。

 同局は「雇用情勢に悪化は見られない」としつつ「物価高などの影響で求人を控える事業所もある」と説明。「有効求人倍率は引き続き1.2倍前後で推移すると考えられる」としている。

 また、同局は来年度の行政運営方針を発表。最低賃金や賃金の引き上げに向けた支援▽リスキリングや労働移動の円滑化推進▽多様な人材の活躍と魅力ある職場づくり―を重点施策に掲げた。

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