長崎 大村市移住希望者に食の魅力発信 冊子「おおむらくらしの食卓」発行

春のページに掲載した写真。給食をアレンジした料理が並ぶ(大村市提供)

 長崎県大村市は移住者に食の魅力を発信しようと、冊子「おおむらくらしの食卓」を発行した。市内で提供されている給食をアレンジしたメニューを掲載し、移住希望者に豊かな大村暮らしを提案する。
 市によると、都市部から移住した人の中には食材の豊かさを魅力に挙げる人も多い。特に首都圏の人に対しては、さまざまな食べ物を地産地消で賄える大村の環境はアピールポイントになるという。
 市はこれまで、市内の保育園や小中学校で提供している給食をアレンジし、レシピを移住PRサイトで紹介してきた。冊子にはこうした料理の写真を掲載し、四季折々の暮らしぶりをイメージできる文章をつづっている。
 春のページには大村寿司(ずし)などの写真とともに、町中が桜色に染まっていく風景を文章で表現。夏の章では特産の落花生が入った郷土料理「にごみ」やタイの南蛮漬けを紹介し、夏の風物詩「おおむら夏越花火大会」にも触れている。最後のページのQRコードを読み取ると、移住PRサイトへリンクする。
 冊子は千部発行。大村出身で県外に暮らす学生に贈ったほか、全国の移住窓口が集まる東京の「ふるさと回帰支援センター」、県の移住窓口、大村市内の公共施設などに置いている。

© 株式会社長崎新聞社