ダニ・アウヴェス、作曲家から訴えられた歌詞盗用裁判も判決へ 「虚偽告訴」と本人否定

2022年末にスペインで起こした女性に対する性的暴行によって、懲役4年半の有罪判決を受けた元ブラジル代表ダニ・アウヴェス。控訴中の彼はついに保釈されたが、支払った保釈金は100万ユーロ(1.6億円)とされている。

『UOL』によれば、アウヴェスは歌詞を盗用したとして2人の作曲家から訴えられているというが、ブラジルで近くその裁判の判決が下る見込みだそう。

問題になっているのは、アウヴェスが2020年に発表した「Aviao」という曲。新型コロナウイルスの流行に関する偽情報と戦う国連のプロジェクトの一環として発表されたもの。作曲家はこの曲は盗用だと訴えているが、アウヴェス側はそれを否定している。

2016年、当時バルセロナでプレーしていたアウヴェスは作曲家らをスペインに招待。翌年、作曲家は祖父へのオマージュとして作った「Aviao」をアウヴェスに見せたところ、彼はいたく気に入ったという。ただ、その後、2人は商業的な問題で関係がこじれ、曲はお蔵入りに。2020年になって、アウヴェスがこの曲をお披露目したことに作曲家らは驚いたという。

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作曲家らは「彼は本当のクリエイターの名前を詐欺的に除外した」「言い換えれば、フェイクニュースに対抗するキャンペーンを行うために、国連は偽の著作者の作品を使用した」と訴えている。

一方、アウヴェスの弁護人は「この作品はダニ・アウヴェスのみが考案したもの。Aviaoという曲の歌詞は、誰かの祖父を称えることとはまったく関係がない」と最終弁論でそれを否定。アウヴェスは「彼らは不正に自分たちを富ませようとしている」、「適切な証拠書類を提示していない 」として、虚偽告訴だと主張してきたというが、どういった判決が下るだろうか。

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