海自最新型潜水艦はくげい長崎入港 きょう初の一般公開

出島岸壁に接岸した最新型潜水艦はくげい=長崎港

 海上自衛隊の最新型潜水艦はくげい(3千トン、前田泰宏艦長ら約70人乗り組み)が29日、長崎に入港。長崎県長崎市常盤町の出島岸壁に接岸し、歓迎式が行われた。30日は全国で初めて一般公開し、甲板に上がることができる。
 昨年3月に竣工(しゅんこう)し広島県の海自呉基地に配備された。全長84メートル、幅9.1メートル。従来型の鉛蓄電池に代えてリチウムイオン電池を搭載し、潜航時間を延ばした。艦尾の舵(かじ)が従来の十字形ではなく、45度回転させた形の「X舵」で小回りが利くという。
 同岸壁に潜水艦が接岸するのは2013年以来。長崎防衛協会(渡邉悦治会長)主催の歓迎式には、会員や自衛隊OBらが出席し、活水中高の吹奏楽部による演奏もあった。前田艦長は「潜水艦の魅力を近くで感じてほしい」とあいさつした。
 一般公開は午前10時~正午、午後1時~4時。乗艦記念証を1500枚準備している。31日に出港予定。

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