大学生の収支の実態ってどうなっているの? 趣味にお金は使えている?

大学生の1ヶ月あたりの収支状況

大学生の1ヶ月あたりの平均的な収支状況はどうなっているのでしょうか。収入と支出に分けて紹介します。

・収入編

全国大学生活協同組合連合会が2022年に実施した「第58回学生生活実態調査」によれば、自宅生が1ヶ月に得た平均収入は6万4350円です。

内訳は、お小遣いが1万980円、奨学金が1万220円、アルバイトが4万910円、定職が110円、その他が2130円となっています。コロナ禍前の2019年と比較すると、自宅生の収入合計は3130円、アルバイトは320円、お小遣いは2500円、いずれも減少しました。

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が実施したアンケートによれば、収入はお小遣いのみと答えた大学生は15.8%、お小遣い以外の収入があると答えた大学生は65.8%でした。大学生のひと月あたりのお小遣いは9316円で、前回調査と比べて824円減少しています。

・支出編

第58回学生生活実態調査によれば、自宅生の1ヶ月の支出合計は6万3580円です。

内訳を見てみると、最も多いのが貯金・繰越金で1万6950円、2番目が教養娯楽費で1万3410円、3番目が食費で1万1390円となっています。4番目は交通費で9340円、5番目は日常費で5720円、6番目が電話代で1710円、7番目が書籍費で1520円、8番目が勉学費で1290円、9番目が住居費で330円でした。

保険マンモス株式会社が実施した「学生のお金事情について」のアンケートによれば、お金の使い道で最も多いのは趣味でした。以下、食費(食料・飲料・お菓子)、交際費・交遊費、外食(自分の食事のみ)、ファッション・衣料、コスメ、書籍費、旅行、通信費(携帯代・ネット代)と続きます。

アンケート結果から読み取る大学生の生活実態

これらのアンケート調査結果から、お小遣いを親からもらっていない人はもちろん、もらっている人もアルバイトをしてお小遣いの不足分を賄っている人が多いといえるでしょう。

お小遣いやアルバイト代の中から、自分の楽しみのために使う費用以外に、食費や交通費、通信費、書籍費、住居費など、生活に必要な経費を自分で捻出していることも読み取れます。

支出の中でも食費の割合は高く、学校に通う日の昼食代や友人との会食費用などを自分で捻出している人が多いのではないでしょうか。

大学生のお金の使い道は人によって異なる

アンケート調査によれば、大学生は親からもらうお小遣いだけで必要経費を賄う人よりアルバイトなどで収入を得ている人のほうが多い傾向でした。

アルバイトで稼いだお金で、より多くの経験を得られると考えると、お金以上の価値があるといえるでしょう。

出典

全国大学生活協同組合連合会 第58回学生生活実態調査 概要報告
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 10代の金銭感覚についての意識調査2023
保険マンモス株式会社 学生男女235人アンケート調査結果/お金事情に関する調査(PR TIMES)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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