ヤンキースがパイレーツからブルベイカー獲得 昨年4月にTJ手術

日本時間3月30日、ヤンキースはパイレーツとのトレードで右腕JT・ブルベイカーを獲得したことを発表した。ヤンキースはブルベイカーだけでなく、国際アマチュア選手との契約に使えるボーナスプール55万ドルも獲得。パイレーツは対価として後日指名選手1人を獲得する予定だ。なお、ブルベイカーは昨年4月にトミー・ジョン手術を受けたため、現在は60日間の故障者リストに登録されている。すでに傾斜のあるマウンドからの投球を再開できる段階に達しており、リハビリが順調に進めば、オールスター・ブレイク明けには戦列復帰できる見込みである。

現在30歳のブルベイカーは2015年ドラフト6巡目(全体187位)指名でパイレーツに入団し、2020年にメジャーデビュー。2021年からは先発ローテーションの一角を担い、2021年は24先発で5勝13敗、防御率5.36、翌2022年は28先発で3勝12敗、防御率4.69を記録した。下位に低迷するパイレーツでプレーしていたため、通算9勝28敗と大きく負け越しているものの、奪三振率9.24、与四球率3.11という数字が示すように、投球内容は意外と悪くない。ヤンキースのアーロン・ブーン監督は「彼は2021年と2022年にパイレーツでまずまずの働きをしていた。球団は彼を気に入っているんだ」と話している。

MLB公式サイトでヤンキースを担当するブライアン・ホーク記者によると、ヤンキースとパイレーツのトレードは直近3年間で4度目。2021年7月にヤンキースはパイレーツから現クローザーのクレイ・ホームズを獲得。パイレーツは2022年7月にマニー・バニュエロス、昨年12月にはビリー・マッキニーをヤンキースから金銭トレードで獲得した。頻繁にトレードを行うパートナー同士となっている。

パイレーツはマーティン・ペレスとマルコ・ゴンザレスの加入、有望株ジャレッド・ジョーンズの台頭で先発の頭数が揃い、さらに有望株ポール・スキーンズも控えているため、ブルベイカーは復帰後に居場所がない状態だった。ヤンキースは離脱中のゲリット・コールも含め、故障リスクを抱える先発投手が多いため、ブルベイカーの獲得で先発投手の層に厚みを加えておきたいという思惑があったのだと思われる。

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