直径2.3mの「タガフープ」 最多は50歳男性の277回 木桶の“タガ”回す埼玉支部大会 針塚さん世界選手権へ

タガを巧みに回す2連覇した針塚重光さん=23日、埼玉県坂戸市多和目の弓削多醤油

 しょうゆの仕込み作業に使う木桶にはめられたタガをフラフープのように回し、その回数を競う「タガフープ」の世界選手権埼玉支部大会が23日、埼玉県坂戸市多和目の弓削多醤油(しょうゆ)で行われた。大会には13人が出場。直径が2.3メートルほどある大きいタガを最も多く回した参加者が、来年2月に香川県の小豆島で開催予定の世界選手権の出場シード権を獲得した。

 埼玉支部大会は2017年から同社が運営して毎年開かれ、8回目の実施となる。今回は新たに完成した蔵「百年蔵」の前で、熱戦が繰り広げられた。幼児から大人まで、幅広い年代の参加者は、竹製の直径1メートル弱から最大サイズまで、さまざまな大きさのタガを自由に選択。制限時間5分の間に1度だけ試技を行い、腰から落とさずに何回連続で回せるかに挑んだ。

 5分間継続できた出場者は2人だった。そのうちの1人で、大人の男性部門を制した群馬県渋川市の針塚重光さん(50)が大きいタガを最多の277回続けて回し、2年連続5度目の優勝。19年の世界選手権王者でもある針塚さんは漬物店の専務で、「世界選手権は日本中で発酵食品を製造する人たちがつながれる場なので、仕事の面でも刺激になる」と話していた。

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