栄養学学び競技力向上を レットル佐賀の選手に助言

堀田徳子教授(手前)からアドバイスを受ける田中圭選手=神埼市のクレインアリーナ

 今秋、佐賀県で開催される国民スポーツ大会での活躍が期待されるハンドボールのトヨタ紡織九州レッドトルネードSAGAの選手がこのほど、スポーツ栄養学を学ぶセミナーに参加した。競技力向上に食事を役立てようと、メニューや摂取するタイミングなどを学んだ。

 セミナーは神埼市のクレインアリーナで開かれ、西九州大健康栄養学部の堀田徳子教授が講師を務めた。堀田教授は事前に尋ねた選手の食事内容を基に、「全体のエネルギーが不足気味だと、筋合成に使われるはずのタンパク質がエネルギー源として使われてしまう」「運動後すぐに、おにぎり1個程度の糖質と15~20グラムのタンパク質を摂取して」などとアドバイスした。

 個別に指導を受けた中村光選手(25)は「自炊して栄養は意識していたが、乳製品や炭水化物が足りないことが分かった。仕事で時間が取れないこともあるが、朝食の量も増やしたい」と話した。(北川尊教)

© 株式会社佐賀新聞社