3月30日、東京都江東区有明の東京ビッグサイト周辺で開催されているABB FIAフォーミュラE世界選手権2023／2024年シーズン10第5戦『東京E-Prix』の公式予選が行われ、ホームレースを迎えたニッサン・フォーミュラEチームのオリバー・ローランドがポールポジションを獲得した。
いよいよ大会本番を迎えた2024年のフォーミュラE東京E-Prix。前日のシェイクダウンとフリー走行1回目は雨上がりの難しいコンディションとなってしまったが、30日の決勝日は朝から晴天に恵まれた。
午前中のフリー走行2回目を経て、10時20分から開始された公式予選では、まずグループAの11台が出走。12分間のセッションでは、ホームレースを迎えたニッサン・フォーミュラEチームのオリバー・ローランドがトップタイムを記録し、エドアルド・モルタラ（マヒンドラ・レーシング）、ニック・キャシディ（ジャガーTCSレーシング）、ジェイク・デニス（アンドレッティ・フォーミュラE）の上位4台が対戦方式で争われる“デュエル予選”に進んだ。
ただ、セッション終了後にキャシディに対して技術違反の審議が掛けられ、最終的にベストタイム抹消の処分が下された。これでミッチ・エバンス（ジャガーTCSレーシング）が繰り上がりでデュエル予選進出となっている。
続く10時37分からは予選グループBのセッションがスタート。こちらではマキシミリアン・ギュンター（マセラティMSGレーシング）がトップ。セルジオ・セッテ・カマラ（ERTフォーミュラEチーム）、ニコ・ミューラー（ABTクプラフォーミュラEチーム）、パスカル・ウェーレイン（タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム）がデュエル予選に進出し、サッシャ・フェネストラズ（ニッサン・フォーミュラEチーム）はグループB10番手で敗退となった。
11時5分からの予選デュエルは、1組目がデニスvsモルタラ、2組目がエバンスvsローランド、3組目がミューラーvsセッテ・カマラ、4組目がウェーレインvsギュンターという対戦カードだ。
まず1組目ではモルタラがデニスをコンマ3秒引き離す速さをみせて勝利。2組目ではエバンスがターン9のアウト側ウォールにマシンをヒットさせてしまいタイムロス、ローランドが準決勝進出を決めた。
3組目では、セッテ・カマラがミューラーを0.596秒引き離して勝利。最終4組目はウェーレインとギュンターが争い、0.308秒差をつけたギュンターが予選準決勝へ進出している。
勝ち上がったローランドとモルタラが争う予選準決勝1組目では、ターン10〜11のシケインギリギリを通過する速さをみせたローランドが1分18秒855で最終ラウンド進出。2組目ではセッテ・カマラが伸びず、2.198秒差をつけたギュンターが勝利した。
予選“ファイナル”は1周の速さに定評のあるギュンターと、ニッサンホームレースの期待を背負うローランドという好カードに。争いではここでも完璧な走りをみせたローランドが0.021秒差でギュンターを下し、ニッサン・フォーミュラEが母国でポールポジションを獲得した。
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