全国で「はしか」の感染相次ぐ 実態と予防は?

とちぎテレビ

ウイルスによる感染症「はしか」の感染力は新型コロナウイルスやインフルエンザよりも強く、免疫を持っていない人が感染した場合、ほぼ100%発症するとされています。

県内においては2019年に3人の感染が確認されたのを最後に報告はされていませんが、発症した場合どんな症状が表れるのか。宇都宮市にあるクリニックの依田祐輔医師は、風邪と似た症状が出た後に発熱と発疹があると話します。

依田医師によりますとはしかには特効薬がなく、予防するためにはワクチンを接種することが有効だといいます。

はしかのワクチンについて厚生労働省によりますと、2000年の4月2日以降に生まれた人は、小学校に入学する前までに定期接種として無料で2回接種できることになっています。

一方で、2000年4月2日より前に生まれた人は、定期接種として1回のみ、または接種していない可能性が高いということです。

そんななか、2024年1月には国内のメーカーが製造・販売している一部のワクチンでその効果が国の基準を下回ったとして自主回収が行われたことから、現在は、子どもの定期接種用のワクチンを優先して出荷する状況が続いています。

はしかが流行している国に渡航する人などは感染のリスクが高まるため、十分な抗体があるか不安な場合は、まずかかりつけの医師に相談して抗体検査を受けてほしいとしています。

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