特殊詐欺抑止で高齢者のATM引き出し限度額引き下げへ 栃木銀行 

とちぎテレビ

高齢者を狙った特殊詐欺の被害が全国で相次いでいることを受けて、栃木銀行は対策を強化しようと4月から、70歳以上の人を対象に、ATMで1日に引き出せる限度額を20万円以下に引き下げます。

栃木銀行は来月1日から70歳以上の個人を対象に1日の引き出し限度額を現在の50万円から20万円以下に引き下げます。特殊詐欺やキャッシュカードの盗難などによる被害を最小限に抑えるのが狙いで提携する金融機関やコンビニエンスストアのATMも含まれます。限度額を超える引き出しを希望する場合は、マイナンバーカードなど本人確認ができるものとキャッシュカードがあれば窓口で受け付けるということです。

栃木銀行の担当者は「ご本人様の指静脈情報をご登録いただいている生体認証ICキャッシュカードで、生体認証対応ATMでお引き出しいただく場合には、1日あたりの現金出金限度額が500万円までとなり、セキュリティを確保しつつ便利にご利用いただけますので、お持ちでないお客様はぜひお切替をお勧めいたします。」と話しています。

栃木銀行には県警から任命された「声掛けゴールドマイスター」が3人いて特殊詐欺の被害防止に向けて客への声かけを積極的に行っています。栃木銀行では、常にお客様のご預金に異常な動きはないかを検知する仕組みがあり、該当する場合には、お客さまに声掛けを行っています。

ATMの限度額の引き下げは足利銀行もすでに取り組んでいます。

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