栃木県サッカー協会常務理事の男性 750万円着服

とちぎテレビ

栃木県サッカー協会の常務理事を務める60歳代の男性が大会費用の一部およそ750万円を着服していたことが分かりました。協会は警察に被害届の提出も検討しています。

29日、県庁で会見した県サッカー協会によりますと常務理事を務める男性は40歳以上のシニア年代のサッカー大会の運営を行う県シニア委員会の委員長を務めていました。

男性は2013年度から22年度までの10年間にシニアの大会で審判員に日当を払ったかのように領収書を偽造し、現時点で分かっているだけで各チームが収めた大会参加費の一部およそ750万円を着服したということです。

今年1月、筆跡が似た領収書が複数あることから不正が発覚し、協会が聞き取りを行ったところ男性は着服を認めたということです。

男性は2005年にシニア委員会の委員長に就任し実質1人で会計から雑務までを行っていました。

協会によりますと今月上旬から体調不良を理由にこの男性と接触できていないということで、動機や現金の使い道は分かっていないということです。

男性に対しては28日の臨時理事会で常務を解職し、4月中旬の臨時総会で理事を解任する方針で警察への被害届の提出も検討しています。

協会では今後、現金の取り扱いをなくしてキャッシュレス化を検討するなど再発防止に力を入れる考えです。

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