まつり前倒し 4月12日開幕/弘前早咲き予想 14日開花、19日満開

さくらまつり開幕に向け園内を清掃する津軽地区建物管理事業協同組合の組合員ら=29日午後3時ごろ、弘前公園

 弘前さくらまつりの主催4団体は29日、桜の早咲き予想を受けて、祭りの開幕日を1週間前倒しし、会期を4月12日~5月5日とした。記録に残る1947(昭和22)年以降で最も早い開幕となる。青森県弘前市が29日発表した第5回開花予想では、弘前公園内のソメイヨシノ標準木は開花が4月14日、満開が同19日で、ともに平年より8日早く、1週間前の前回予想より2日早まった。

 市公園緑地課によると、今後1週間は気温がかなり高く、その後も平年を上回る見込み。公園外堀のソメイヨシノは4月13日開花で18日満開、西堀の桜のトンネルは15日開花で20日満開、花びらが堀の水面を埋める花筏(はないかだ)は21~25日が見ごろとみられる。

 祭りの開幕セレモニーは、12日午前10時から追手門前で行う。園内の出店や桜のライトアップも12日にスタートする。お化け屋敷など一部興行は19日から。

 園内のソメイヨシノは22日に散り始め、27日には葉桜になる見込み。市などは史上最速の4月7日開花だった昨年と同様、ソメイヨシノに続いて次々に咲く八重桜の厳選7品種を「弘前七桜」と銘打ち、5月上旬まで続く桜のリレーをPRして大型連休中の集客を図る。

 開幕日の4月12日は、外堀の開花予想日である13日や園内の14日より早い。市公園緑地課は「外堀の南・北・東の3面が全て咲くと『開花』。12日には市役所本庁舎前などで咲いている可能性が高い」と話す。市は、開幕から園内の標準木が開花するまでの間に園内有料区域への入園券を購入した人に、次回使える入園券を贈る「さくら咲いてネ」キャンペーンを行う。

 桜田宏市長は会期変更を決めた主催4団体の会合後、「(3月中の)早い段階で開幕前倒しを決定することができ、ホッとしている。多くの人に来ていただけるようPRしたい」と語った。

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