孫に使うお金の平均額
ソニー生命保険株式会社の「シニアの生活意識調査2023」によると、シニア世代が孫にかける平均金額は年間で10万8134円でした。2022年の11万9413円から1万1279円減少しています。
シニア世代が孫のために使った金額の詳細は、図表1のとおりです。
【図表1】
※ソニー生命保険株式会社「シニアの生活意識調査2023」をもとに筆者が作成
最も多いのは「5万円〜10万円未満」であり、その次に多いのは「3万円〜5万円未満」です。また、およそ4人に1人が10万円以上を使っています。
1位は「おこづかい・お年玉・お祝い金」
同調査によると、シニア世代が孫に使ったお金の目的は、図表2のとおりです。
【図表2】
※ソニー生命保険株式会社「シニアの生活意識調査2023」をもとに筆者が作成
6割以上の方が「おこづかい・お年玉・お祝い金」にお金を使っています。また、外食やファッションアイテム、おもちゃの購入も多いことがわかります。
老後の家計収支
孫のためにお金を使うには、家計に余裕が必要です。無理して支出を増やしてしまうと、家計が赤字になり、支払いなどに影響が出る可能性があります。一般的な老後の家計収支を把握し、客観的な視点で自分たちの家計を見直すことも大切です。
本項では、総務省統計局の調査をもとに高齢者の家計収支の平均を紹介しますので、参考にしてみてください。
夫婦のみの世帯
総務省統計局の「令和4年 家計調査年報(家計収支編)」によると、65歳以上の夫婦世帯の家計収支は、図表3のとおりです。
【図表3】
※総務省統計局「令和4年 家計調査年報(家計収支編)」を参考に筆者が作成
1ヶ月あたりの赤字は2万2271円で、年間では26万7252円の赤字になります。
単身世帯
同調査によると、65歳以上の単身世帯の家計収支は、図表4のとおりです。
【図表4】
※総務省統計局「令和4年 家計調査年報(家計収支編)」を参考に筆者が作成
1ヶ月あたりの赤字は2万580円で、年間では24万6960円の赤字になります。
孫にお金を使うときは孫破産に注意
かわいいからといって孫にお金を使いすぎてしまうと、老後の資金を確保できなくなり、破産する可能性もあるため注意が必要です。孫も子どもも、そのような事態を望んでないでしょう。ときには断ることも重要です。
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・月や年間で使える金額を明確にする
・子ども夫婦ともお金に関する情報を共有する
・一緒に遊んだり、お金をかけないで楽しませる
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上記のことを心がけ、孫にお金を使う際には無理のない範囲にとどめましょう。
孫には、適度な範囲でお金を使うことが大切。今から計画を立てておきましょう!
ソニー生命保険株式会社の「シニアの生活意識調査2023」によると、孫に使ったお金の平均額は10万8134円です。ただし、無理にお金を使いすぎると破産する恐れもあるため、家計の状況に合わせて金額を設定することが重要です。
また、甘やかし過ぎることや過剰な出費は、子ども夫婦にとっても好ましくないでしょう。孫には適度な範囲での支出を心がけ、お金を使わなくても愛情を十分に示すことが大切です。
出典
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー