「積算額に誤り」別の事業者から指摘、入札やり直しへ 川口市の配水管敷設工事3件、単価を高く積算

川口市役所=埼玉県川口市青木

 埼玉県川口市は29日、今年2月に契約した配水管敷設工事3件の設計書の積算額に誤りがあったため、落札した事業者との契約を解除し、改めて入札を行うと発表した。

 市上下水道建設課によると契約解除となったのは市上下水道局が発注する市内3地区の配水管敷設工事。設計書の積算額は1件が7千万円から1億円程度で、新年度の工事実施へ向け、2月29日までに3件の入札、契約締結が行われた。

 その後、3月12日に落札者ではない市内事業者から「設計書の積算額に誤りがある」と市に指摘があり、調査したところ、材料費など経費と労務費で単価を高く積算していたことが判明。すでに契約を締結していた事業者に事情を説明し、契約を解除した。

 同課担当者は「照査方法の見直しや体制を強化するなど再発防止に努める」とし、今後、設計内容を精査し、改めて入札を行うとしている。

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