「やってしまった」開幕戦予選落ち 蝉川泰果が悩んだ“同じミス”

国内開幕戦は予選落ち(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 3日目(30日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7069yd(パー71)◇晴れ

昨季賞金ランキング2位、賞金王の有力候補と目される蝉川泰果が開幕戦で予選落ちを喫した。悪天候でスタートが遅れて前日プレーできなかった18ホールで2バーディ、2ボギーの「71」にとどまり、通算1アンダー78位。カットラインに1打及ばず、「やってしまった」と視線を落とした。

「アイアンはすごく良くなってきたかな」と話す一方で1Wの制御とパッティングで苦しんだ。3Wとともにシャフトを差し替えたドライバーは、持ち球のフェードではないドロー気味のボールが出るなど、左へのミスが続いた。イーグルが欲しい終盤の17番(パー5)も大きく左へ。トラブルショットで2オンしてバーディにつなげたものの、気合を入れたシチュエーションほど左に飛ぶ傾向があったという。「スプーンも含めて、全部きれいに左に行っちゃったので。もう一回(シャフトを)戻す方向でやってみようかな、と」

1Wの制御に苦しんだ(撮影/中野義昌)

グリーン上でも、ここまでツアーでの全ての勝利をアシストしてきたピンPLD ミルド ANSERのプロトタイプではなく、樹脂製のフェースインサートを使ったものを久々に投入。ショートパットもしっかり打ち切るための選択だったが、「鉄の(エース)パターの感覚が抜けきらなくて、ひたすら打っても届かなかった。36ホール、距離感が全然合っていなかった」と振り返る。

試合で使ってみれば分からない部分だからこそ、マイナスばかりとは思っていない。「36ホール、しっかりとやり切った。失敗と分かっただけでも良かった。この経験を(修正の機会として)絶対に逃さないように。本当に悔しいので、良くなる方向にしっかり練習とトレーニングをやっていければ」と雪辱を誓った。(三重県桑名市/亀山泰宏)

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