新社会人です。スーツを何着持てばいいか悩んでいます。費用も気になりますが、どのくらいかければいいですか?

20代を対象にしたアンケートではスーツを1着しか持っていない人が最多

株式会社モニタス(東京都港区)が全国の20代の公務員・会社員1270人に対して、2023年3月に実施した「スーツ・通勤服に関する実態調査」によると、通勤服にかける金額は年間1万円未満という人が38.2%、3万円未満という人が78.4%と、全体の約8割を占めました。

また、20代の公務員・会社員が持っているスーツの数は1着という人が最も多く37.1%、2番目が2着という人で32.0%、3番目が3着で12.8%です。

新入社員の男女各125人に2023年春にスーツを購入したかと尋ねた質問に対しては、男性の55.2%・女性の68.0%が購入していないし、購入する予定もないと答えました。

新入社員でスーツを購入した人の内訳を見ると、男性の26.4%・女性の16.0%がカジュアルスーツを購入し、男性の23.2%・女性の19.2%がフォーマルスーツを購入したと答えています。

一方、社会人2年目以降の男女各510人に、2023年春にスーツを購入したかと尋ねた質問に対しては、男性の53.9%・女性の60.8%が購入していないし、購入する予定もないと答えました。

社会人2年目以降でスーツを購入した人の内訳を見ると、男性の30.0%・女性の25.5%がカジュアルスーツを購入し、男性の26.9%・女性の20.4%がフォーマルスーツを購入したと答えています。

実際のところスーツは何着持てばよいの?

社会人になるならスーツは少なくとも3着は必要といわれています。理由は、スーツは消耗品であり、同じスーツばかりと着続けていると消耗が激しくなるためです。

1日スーツを着ると、見た目には分からなくても汗や花粉・ホコリなどの汚れが付着したり、シワが寄ってくたびれた感じになったりすることが多いのです。

こうしたダメージの積み重なりが劣化につながるため、1日着たスーツは2~3日休ませることが必要です。スーツを休ませている間にしみ込んだ汗は蒸発し、シワはウールの復元力によって目立たなくなります。

社会人になる人が初めに3着のスーツを用意する場合は、無難な色合い・柄のものを選ぶとよいでしょう。具体的には、ダークネイビーやダークグレー、柄はシャドーストライプなどが適しています。

価格帯は高級品を購入すればよいというものではなく、年齢と社会的地位にふさわしい価格帯のものを選ぶことが必要です。新入社員のスーツの費用は、2~4万円程度が相場といわれています。

・リモートワークなどスーツを毎日着用しない場合

勤務のほとんどがリモートワークの場合や会社に制服があるなど、スーツを着用する機会があまりない人の場合は、3着用意する必要はなく、2着でも問題ありません。ジャケット1着にパンツ2本がつく2パンツスーツを選べば、ジャケットとパンツの組み合わせを変えると4通りの着こなしができます。

・営業など外回りの場合

営業など外回りの場合はスーツを着る機会が多いため、4着はそろえておきたいところです。取引先の人と商談する機会も多く、着古したスーツを着ていると印象を悪くしてしまう可能性があります。

新社会人のスーツは3着が基本だが職種によっては臨機応変に対応しよう

20代の社会人を対象としたアンケートでは、スーツは1着しか持っていないと答えた人が最も多く、理想とされる3着と答えた人は12.8%しかいませんでした。

ただし、アンケートに答えた人は、全員がスーツ着用必須の仕事をしているとはかぎりません。スーツは毎日同じものを着ると劣化が早いため、理想的には3着程度用意して着回しするのが望ましいです。

スーツが何着必要かは日常的にスーツを着用するか否かによって異なるため、基本は3着としながらも各自の仕事事情に合わせて考慮するとよいでしょう。

出典

株式会社モニタス 「スーツ・通勤服に関する実態把握調査」を公開しました

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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